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第24章 後宮という名の檻

「けれど、大切な人を失ってから後悔しても遅いのね。私は心から先王殿下をお慕いしていました。殿下も私の気持ちは気付いて下さっていたと思いますが、それでも、あの方がお元気な中に自分自身の口でしっかりと気持ちをお伝えしていれば良かったと今も悔やまれてなりません」




　あんなに早くに突然、逝ってしまわれるのであれば尚更、お伝えするべきでした。




　王太后は呟き、今度はフィメリアをじいっと見つめた。それから、部屋の片隅に控えた女官に視線を移した。