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第24章 後宮という名の檻

「そなたも王の娘なら、知っているだろう。王族、特に王位を継ぐべき王子ならば、年頃になれば当たり前のように年上の女官から手ほどきを受ける。いざ正妃を迎えた時、閨で何もできないでは世継ぎを作るどころか、笑い者になるからな」



　それに、と、彼は歌うように言った。





「俺は正妃はいないと言ったが、何も側妾がいないとは言ってない」