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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第3章 運命の瞬間
 賢は懸命に体勢を立て直そうとした。そんな賢に、王は淡々と告げた。


「俺がそなたの身体の秘密を知らぬとでも?」


 賢の組み合わせた両手がかすかに震えた。


「いつから―」



 その手に乗ってはならないと警告するもう一人の自分がいる傍ら、賢は訊ねずにはいられなかった。
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