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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第25章 熱砂の愛
誰もに認められ、祝福される結婚。娘の晴れの姿を眼を細めて見送る優しい母。時々、フィメリアは王女を妬ましくさえ思うときがあった。最初はけして抱かなかったどす黒い感情は日毎に増してゆく。
一ヶ月半前のある日を境に、讃はフィメリアを抱くどころか、居室にさえ脚を向けなくなった。半ば陵辱に近い形で強引に抱かれてからというもの、半月ほどの間、彼は毎日のように後宮に渡り、フィメリアの寝所で彼女を抱いた。夜だけではなく、昼間から突然やって来て抱かれることも多かった。
一ヶ月半前のある日を境に、讃はフィメリアを抱くどころか、居室にさえ脚を向けなくなった。半ば陵辱に近い形で強引に抱かれてからというもの、半月ほどの間、彼は毎日のように後宮に渡り、フィメリアの寝所で彼女を抱いた。夜だけではなく、昼間から突然やって来て抱かれることも多かった。