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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第3章 運命の瞬間
 まるで蛇に睨まれた蛙だった。あまりの恐怖に、身体が縫い止められたように動かない。自分を射貫くように見つめる王の瞳に浮かぶ得体の知れない熱が怖い。



 賢の眼に強い怯えがよぎった。





 そのときだった。外側から扉が荒々しく音を立てて開いた。
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