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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第26章 喪失、そして愛、ふたたび
 スエンは小さな火鉢に火を熾し、温かいスープをすぐに出してくれた。野菜の切れ端がわずかに浮かんだだけのものだが、空腹の身にはありがたい。フィメリアは貪るようにスープを飲み、何度もお代わりした。



 そんなフィメリアを見たスエンはまた涙を拭っている。




「お労しい」
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