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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第26章 喪失、そして愛、ふたたび
 讃は枕辺に置いた椅子から立ち上がり、その場に跪いた。そっとフィメリアの手を取り、その手に自分の大きな手を重ねた。



「そなたは懐妊していた。俺の子をその身に宿していたのだ」



「―っ」




 フィメリアはあまりの衝撃に眼の前が白くなった。
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