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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第26章 喪失、そして愛、ふたたび

「本当に済まない。俺はつくづく愚かだった。そなたの気持ちを考えもせず、ただ追いかけるだけで、そなたを余計に追いつめた。俺が殺したようなものだ、自分で我が子を闇に葬ったようなものだ。俺はどれだけそなたに詫びたとしても詫びきれぬ」
フィメリアはかすかに首を振った。
「殿下だけのせいではありません。私も悪いのです。まだ母になるには未熟で、自分が身籠もっているとは考えてみたこともありませんでした。もう少し気を付けていれば防げたかもしれない事故だったかもしれません」
フィメリアはかすかに首を振った。
「殿下だけのせいではありません。私も悪いのです。まだ母になるには未熟で、自分が身籠もっているとは考えてみたこともありませんでした。もう少し気を付けていれば防げたかもしれない事故だったかもしれません」

