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第26章 喪失、そして愛、ふたたび

　フィメリアの言葉に、王女は幾度も頷いた。



　フィメリアが漸く床を離れることができたのは、実にひと月後であった。既にその年も終わり、新年を迎えていた。


　床上げしたフィメリアは讃から意外な事実を知らされることになる。




　讃に追いかけられ逃げるフィメリアが転んだ直後、彼女を捜しにきたスエンと鉢合わせしたそうだ。スエンはフィメリアがいつまで待っても帰ってこないので、心配して探しにきたのだ。