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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第3章 運命の瞬間
 たとえ賢の生命を救うためとはいえ、王太子に父王毒殺の嫌疑をかけてしまった。本来なら前国王を誅殺した大罪人が王妃になるなど考えられないが、そこは王の鶴の一声、強引に押してしまえばできないことはない。それでなくても反元派は新しい王には借がある。王が口をつぐんでいる限り、彼らが犯した前王暗殺という天をも怖れぬ所業が明るみになることはない。
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