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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第27章 高麗の夜明け
 だが、第一印象どおり、対する相手の心を見抜く洞察力をも持った稀有な人でもあるようだ。



「私の顔に何か付いていますか?」



 王太后の花のかんばせをじいっと見つめていたことに気付き、フィメリアは狼狽えた。


「はい、いいえ」




 何とも珍妙な返事を返し、更に王太后を笑わせた。
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