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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第27章 高麗の夜明け
 あれは讃が高麗の王だと知った瞬間だった。彼から逃げようとしたフィメリアを馬に乗った讃が追いかけて攫った。抱き上げて馬に乗せられた直後、彼は言ったのだ。





―しっかりと捕まっていろ。俺の国を見せてやる。すべてを忘れさせてやるほど美しい国だ。そなたの祖国の夜明けもまた幻想的で見事だが、俺の治める国も棄てたものではないぞ。
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