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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第2章 運命の悪戯
 だからと、あの日の王とのやり取りを思い出していた乾は長い物想いから我が身を解き放った。



 賢が〝【女みたいに花冠を作って悦んだ〟としても、それはおかしなことではない】。





 乾は視線をそれとなく従兄に移した。賢はどうやら花冠が出来上がったらしく、乾の視線に気付くと、にっこりと花冠を掲げて笑った。
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