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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第5章 優しい日々
 それから二人はしばらく抱き合っていた。



 流石にいつまでも彼の腕の中にいるのは気恥ずかしく、賢が少し身を捩ればジュチはすぐに放してくれた。


 その後は二人並んで、庭の木春菊を眺めながら互いのことを色々と話し合った。




 何の鳥か知らねど、白い鳥が二羽寄り添い合うように蒼空を飛んでゆく。それを眺めながら、賢は呟いた。
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