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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第2章 運命の悪戯
「今日も暑くなった。それよりも、泳がないか? 乾」



 止めるまもなく、賢は上衣を脱ぎ始めていた。



「おい、兄。まだ川の水は冷たいから!」





 慌てて止めるも、賢は素早く衣服を脱ぎ散らかすと、川へと水飛沫を上げながら入ってゆく。木春菊の咲く川原は少し先はそのまま小さな川へと繋がっていた。
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