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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第6章 二人だけの祝言と涙の別離
ふいに強い力で抱き寄せられ、唇を奪われた。途中で息苦しくなっても、昼のようにジュチは止めなかった。後頭部にはジュチの手が回され、しっかりと固定されているため、身動きもできない。
ジュチは角度を変えながら、深く口付けられる体勢を探しているようだ。不思議なことに、賢の方も昼間のようにジュチを怖いとは思わなかった。飢えた獣に喰らい尽くされるような獰猛な口付け(キス)も、ここまでジュチが自分を求めてくれていると思えば嬉しい。
ジュチは角度を変えながら、深く口付けられる体勢を探しているようだ。不思議なことに、賢の方も昼間のようにジュチを怖いとは思わなかった。飢えた獣に喰らい尽くされるような獰猛な口付け(キス)も、ここまでジュチが自分を求めてくれていると思えば嬉しい。