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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第6章 二人だけの祝言と涙の別離
「どうでも、はっきりと己れの罪状を明白にし、天下の大罪人になりたいと申すのだな。良かろう、申してやる。賢は俺の許婚だ。王の女を攫い、あまつさえ寝取った貴様がこのままで済むと思うてか」



「賢華は私の妻です」






「ぬけぬけと申したな。この者は俺の女だ。十年以上前から、俺は賢だけを見てきた。いずれは賢を妻にするのだとそれを夢見てきたのだ! 貴様にそれを邪魔立てする資格はない」
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