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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第2章 運命の悪戯
 乾は川原に脱ぎ散らかした上衣を拾い、従兄の裸身を包んだ。ここは人眼がないが、万が一、王太子の裸身を誰かに目撃されてはまずい。



「本当に済まなかった。僕が軽率だった」






 乾の口数が少なくなったことを、賢は誤解したらしい。まさか、賢の裸身に見とれていたとは言えるはずもなく、乾は無言で頷くだけにとどめた。
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