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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第7章 対決
 こんなことをして、何になるというのだろうか。少しも愉しくない。難しい漢籍の本でも読んでいた方がよほど面白い。



「もう止めた」





 賢は呟き、刺繍道具を放り投げた。居間の外に声をかけると崔尚宮が入ってきて、道具や刺しかけの刺繍を片付ける。崔尚宮は大抵、二間続きの賢の室の前に控えていた。
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