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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第9章 未練
 そのときの気持ちをどのように表現したら良いのだろうか。絶望に心が染まり、奈落の底に突き落とされたような気持ちだった。



 侍医の言葉を思い出して暗澹とした想いになった賢の耳を崔尚宮の声が打った。






「典医もおっしゃいましたように、これが最後のお薬になります。もう今後は飲まなくてよろしいと言われましたゆえ」
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