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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第9章 未練
「そなたらは父上の政治に不服だったのだな」



 賢はポツリと言い、囁くような声で続けた。


「父上亡くなられし今なら、こんなことを言うのも許されるだろう。丞相、僕はずっと自分自身に疑問を抱いていた」

「疑問、とは」




 丞相の物問いたげな視線から、賢は視線をうつろわせた。
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