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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第9章 未練
「世継ぎを生むという使命は果たせそうにないが、王妃として他にできることは何でもする。僕に言えるのはそれだけだ」




 大粒の涙がとめどなく溢れ出してくる。賢はみっともないと思いつつも、涙を止めることができなかった。






「先王さまを弑し奉った私ごときが言えることではありませんが」
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