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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第10章 愛縁
「さりながら、王妃。そなたの身体は今や媚薬のせいで熱く燃え盛り、その熱はそなたの心さえ凌駕しようとしている。あと一刻も経てば、そなたは悦(よ)がり狂い出し、男なら誰でも見境なく抱いてくれとせがむようになる。そなたがどうでも厭だと申すなら、俺は手出しはせぬ。俺は優しい男だから、この寝所の扉を開け、今宵、寝ずの番をしている近衛兵をここに呼んでやろう。屈強な護衛官は武芸で鍛え抜かれた身体をしておるゆえ、貫かれたときもさぞかし心地良いであろうな」