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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第10章 愛縁
「―あぁ」



 なまめかしい声が洩れ、賢は恥ずかしさで真っ赤になった。

 下腹部に触れられたのは今回が初めてではない。そういえば、と、賢はぼんやりとした頭で思い出していた。





 祝言の夜、ジュチも同じことをした。だとすれば、これがやはり〝抱かれる〟という行為なのかもしれない。
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