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放課後の狩猟者
第3章 # 亜湖&梨湖 [高1]
このご時世、希少な女子高生の処女を喰えた事で、満腹感に浸っていたのも束の間。
俺の我儘な倅は、すぐに空腹を訴えて駄々をこねる。全く堪え性のない倅だと、我ながら呆れてしまい、またあれから数人の獲物を喰った。
そして、時は過ぎ…
鬱陶しい雨が、ここ数日続いている。
蒸し暑い部屋の窓を叩く雨音を疎ましく思いながら、万年床で煙をくゆらせ、ヤニで飴色になった天井をぼんやり見ていた。
この街に、善からぬ事が起きていると言う噂をしばしば耳にするも、獲物達は皆、自分の身に起こったことを忘れ、真相はうやむやになっているらしい。
少し警戒していた俺は、ここ最近、獲物と言う獲物を捕獲できず、空腹のこいつを慰めるのは、専ら我が右手。
今もブリーフの中で、右手が忙しなく慰めている最中だ。
「はぁっ…はぁっ…」
左手の煙草をビールの空き缶で揉み消すと、ブリーフを脱ぎ捨てた。
ランニングシャツをたくし上げると、自慢の腹筋が汗ばんで上下に波打ち、その瞬間が近いことを示していた。
「ぅっ!ううっ!!っっ!」
ドピュッ!ビュルッ!!
ドロリとした精子が、勢いよく飛び、何のメリットもない腹筋の上に着地した。
雨音が、俺を嘲笑っている。
ヘソの下でぐったりと横たわる倅が不憫だ。
気怠い身体を起こし、またタバコに火をつける。
自分の吐いた煙が目に染み、細い視界を窓に向けた。
このボロアパートの前の歩道を、紫陽花の花のようなピンクと水色の傘がくるくる回りながら、くっつき合うようにして近付いてくる。
「やだっ!リコの勝ちだったら!アコ、ズルしたぁー」
「ズルなんてしてないよぉ?リコがぼんやりしてるからでしょ?フフッ…」
めっちゃ可愛い…。
PCで検索。
『亜湖』と『梨湖』、一卵性双生児の姉妹。
この俺に、あるまじきチェックミス。こんな美少女をリストから漏らしてていたとは…。
決まりや。