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サイドストーリー8
第20章 朝凪×蛍②
由布子さんと出会ったのは中学2年の時だった。
兄貴の彼女として紹介してもらった由布子さんは
クラスの女子なんかとは違って、いい匂いがした。
掃除の時、ほうきを持って「男子掃除しなさいよ!」と声を荒げるクラスの女子たちと
本当に同じ生き物なのかと疑いたくなるような女の子で。
年上なのに可愛いと思ったのが第一印象だ。
それでも少しでも一緒にいれば、兄貴を好きで好きでしょうがないって気持ちがダダ漏れで。
そんなところも、俺からすれば大人に見えた。
高校の制服を着てほほ笑む姿や
大学生になり、真夏に髪を持ち上げてうなじの汗をふく姿にドキドキした。
由布子さんはいつも兄貴だけを見つめていて
兄貴だけを好きだった。
兄貴が死んで・・・
由布子さんの心も死んだ。
兄貴の彼女として紹介してもらった由布子さんは
クラスの女子なんかとは違って、いい匂いがした。
掃除の時、ほうきを持って「男子掃除しなさいよ!」と声を荒げるクラスの女子たちと
本当に同じ生き物なのかと疑いたくなるような女の子で。
年上なのに可愛いと思ったのが第一印象だ。
それでも少しでも一緒にいれば、兄貴を好きで好きでしょうがないって気持ちがダダ漏れで。
そんなところも、俺からすれば大人に見えた。
高校の制服を着てほほ笑む姿や
大学生になり、真夏に髪を持ち上げてうなじの汗をふく姿にドキドキした。
由布子さんはいつも兄貴だけを見つめていて
兄貴だけを好きだった。
兄貴が死んで・・・
由布子さんの心も死んだ。