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臆病なシンデレラ~アラサー女子。私の彼氏は17歳~
第2章 涙の理由(わけ)
 電車が停まった。H駅に降り立った早苗は深呼吸をする。バッグを握る手に少しだけ力を込め、早苗はプラットフォームから続く階段を降り、精算機で乗り越し分の券を買い、改札口を出た。






 マンションはH駅出口から伸びる横断歩道を渡ればすぐ先である。その大通りはH町の中心を走る目抜き通りでもあった。
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