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臆病なシンデレラ~アラサー女子。私の彼氏は17歳~
第1章 愁いの日々

父と離婚した母は専業主婦ではいられなくなり、近くのスーパーにパートとして勤めに出るようになった。それまで通っていた幼稚園から保育園に変わり、母が仕事を終えて保育園に迎えにくる時間は格段に遅くなった。
保育園に通うようになってふた月経った頃のことだ。その日は、秋もそろそろ終わろうとする季節だった。秋の陽は短い。次々に迎えにきた母親に手を引かれて帰ってゆく園児たちを見送りつつ、早苗はぼんやりと膝を抱えて窓ガラスを見つめていた。
保育園に通うようになってふた月経った頃のことだ。その日は、秋もそろそろ終わろうとする季節だった。秋の陽は短い。次々に迎えにきた母親に手を引かれて帰ってゆく園児たちを見送りつつ、早苗はぼんやりと膝を抱えて窓ガラスを見つめていた。

