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臆病なシンデレラ~アラサー女子。私の彼氏は17歳~
第1章 愁いの日々

母という人は一度言い出したら、引くことはない。自分の要求を叶えるまではテコでも引かない。今となっては早苗は我が儘で破天荒な母をずっと見守り続けた義父に感謝する想いだ。まるで現実を認識できていない母も、男を見る眼だけは確かであったのかもしれない。
一緒に暮らしていた頃よりも、逆に独立して親許を離れてからの方が義父との距離感は近くなったような気がする。これまで〝家族〟だと思えなかった義父が実はどれだけ早苗を〝父〟として守り慈しんでくれたのか、義父の側を離れて、漸く知り得たのだった。
一緒に暮らしていた頃よりも、逆に独立して親許を離れてからの方が義父との距離感は近くなったような気がする。これまで〝家族〟だと思えなかった義父が実はどれだけ早苗を〝父〟として守り慈しんでくれたのか、義父の側を離れて、漸く知り得たのだった。

