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この前、人を拾いました
第22章 ③―2 私だって学びます

「ただいまぁ…うわっ」



仕事を終え、いつも通りスーパーに寄ってから家に帰ると、とんでもなく荒れている玄関にぎょっとした。



どうしてこんなに荒らせるの…?

これ絶対ここで激しく踊ったりしなきゃこんなにならないよね?!


そう思いながら私はシッチャカメッチャかになっている靴を揃えていた。



「おぉ!帰ったんだな!!おかえり!!みかちゃん!」



ダダダダと

彼が近付いてくる音に私はハッとして身を起こした。




その変人が私に覆い被さろうとするのを私はすかさず避けた。


と同時に


ガンっ


と背後から鈍い音がにして、私はニヤリと笑った。



ふふふ、いつまでもそうやってやられてる私じゃないわ。


チラと後ろを見るとドアに身体をぶつけてうずくまるレイを見る。




私の


勝ち。




心の中で自身を褒め称えると、私は何もなかったかのようにリビングへ向かった。


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