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この前、人を拾いました
第25章 ③―5 祝賀パーティー
青ざめる私につかつかと靴の音を立ててレイが近付く。
やばい…
嫌な予感しかしない。
案の定、レイは私の腰にある白石社長の手をあろうことか、グリッと捻って、私の腕を引っ張り片手で抱き締めた。
「痛っ!!!!!!何なんだね、突然現れて貴様は!!!!!」
白石社長は顔を真っ赤にしてレイに怒鳴った。
あ、あ…
やばいよぉ、
周りの人むっちゃ見てるし…
白石社長怒ってるし…
レイ、何もいわないし…
「草野くん!彼はなんだ!知り合いかね?!」
ギクッ……
「あの、彼はですね…」
「下衆だ!!!!!!!!」
私の弁解を完全に無視して、レイは突然叫び出した。