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この前、人を拾いました
第28章 ③―8 そしてまたまた二人。
丁寧に包まれた段ボールの外には何も書いていない。
なんだろう?
不思議に思いながら私は段ボールをあけた。
「ん……?うわぁああ!」
「おぉ、やっぱりそうだったか。」
後ろを振り返ると頭をかきながら、レイが立っていた。
「れ、れい?!これって……」
「これって……って、何をいってるんだ!かえちゃん!どうみたって
イチゴじゃないか!」
そう、段ボールの中にはつやつやと輝くイチゴが丁寧に並んでいた。
「そ、それは分かるけど……なんで!」
興奮してレイをみると、レイはニヤリと笑った。
「届け元をみるがいい!」
レイの言葉にハッとして私は段ボールについてる紙をみた。
「えっ!?!?」
そこには、白石社長の名前があった。
ハハハハハハハ!と仁王立ちして笑うレイ。
白石社長が……どうして私にイチゴを?