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この前、人を拾いました
第35章 ④―6 新たな拾い主……!?
しかし、あのレイとの出会い見られてたなんて……。
どう考えても運命的って感じではなかったよ……。
訳も分からず強引に拾わされたわけだしっ。
隣にいるレイを見るとニコニコして私を見ていた。
まぁ…
でも…
それで良かったのかなぁ…なんて。
私もレイに微笑み返したその瞬間、グゥゥゥゥゥゥウウウウウと突然すごい音がした。
なっ、なにごと!?!?と慌てているとレイの顔が急に歪みだし、私の肩を掴んだ。
「さきちゃん…
餓死……だ…」
ま、まずい!
こんなに本当に餓死しそうなレイ始めてみた。
うわっっ
なんかみるみる頬がこけてムンクの叫びみたいになってるよっ!!
「ご、ごめんね、迷惑かけて!ちょっと、彼死にそうだから、失礼します!」
「えっ…あ、はーい」
「どーも〜」
そう若い二人に頭を下げると、私は急いでレイを支えながらアパートに帰った。