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この前、人を拾いました
第4章 ①―3 やっぱりかわいいぞ!

そんな私をレイは黙って見ている。


何を考えてるんだろうか



今度はなにをするつもりなんだろうか…



すると、


レイは私にぐんぐんと近付いてきて肩を掴んだ。




「え?」



レイは顔を私にどんどんと近付ける。



そのキレイな目で私の目をじっとみる。




───私、キスされちゃう…!!




そう思った瞬間だった。




「それはぼくか!?!?!?
ハハハハハ、浮かれているな!」




と言って、レイは大きな口で笑い出した。






「…は?」




もう本当にワケがわからないのと、変に期待した自分とに二重にイライラが募る。



本当


最近

こんなことばっかり…



「なるほど!かわいいな!かわいい!!」


「ちょっとっ……!」



また、強く抱き締められて身動きが取れない。





ドキドキと自分の胸の音がうるさかった。




「さぁ!帰ろう!」



そう言って、私はまともに言葉を発することがないまま再びレイに引っ張られて、家に帰った。


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