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この前、人を拾いました
第48章 ⑤―8 運は神頼み!?!?
「小さな観覧車だぁぁああああ」
叫び声が聞こえて、冷や汗が出た。
「ちょっとっ…!」
レイが脇から出てきたかと思ったら、あろうことか私を押し退けてそのままクジを回してしまった。
「ぎゃぁぁぁあああ」
この日のために、私はわざわざ遠い商店街に赴いて、こつこつとスタンプをためていたと言うのにぃぃぃ!!
グルグルとクジを楽しそうに回すレイを涙目で見る。
いっ、いや、待てよ!?!?
もしかして、この人がやった方がミラクル起きるんじゃないか!?
そんな事を思い、楽しみを横取りされた悔しさを瞬時に押し殺して私は食い入るように出てくる玉を見ていた。