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この前、人を拾いました
第2章 ①―1 拾うがいい!
「えっ!?は!?ちょっと!?」
仕事終わりの人通りの少ない帰り道でのこと。
路肩に誰か座っていたかと思うと、その人は急に立ちあがり、私の腕を掴んで訳の分からないことを言った。
「いいじゃないか!ハハハハハ」
今度は無意味に笑い出す始末……
この人、絶対やばい人だ…
「すみません、あの…急いでいるんでっ」
私は捕まれた腕を懸命に払うとその場を早足で立ち去ろうとした。
やばい、やばい、襲われる、襲われるっ…!
「ちょっと!君!ウソはよくない!すっからかんじゃないか!!」
そういってまたその人が腕を掴む。
すっからかん????
やばい、本当にワケわかんない…
この人…