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この前、人を拾いました
第7章 ①―6 乱入にご注意
「こんにちは、草野みきです。ここいいですか?」
そう隣の人に尋ねた。
「えっ、ああ、もちろん!」
見た感じ20代半ばの同い年くらいの爽やかな青年。
見覚えがないので、部署は違うのかも知れない。
「なんか、草野さんとはなせて嬉しいよ。おれ、◯◯部の池田正人。」
そういって池田さんは微笑む。
部署違うのに、なんで私のこと知ってんだろ?
「あの、なんで私のこと知ってるんですか?」
そう私がきくと、池田さんはびっくりしたような顔をした。
「えっ?!そりゃあだって、草野さんと言えばうちの会社のマドンナ的存在っていうか……」
「マっマドンナ……!?!?」
初めてきいたその言葉にからかわれているのかと疑う。
いや、絶対からかわれているんだ。