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この前、人を拾いました
第7章 ①―6 乱入にご注意
「ん?ん〜君じゃないなぁ!でも君もかわいいぞ!」
そういうと、また周りがキャーーと騒ぎ始めた。
くるっと振り返ると、レイはその子を抱き締めている。
「っ…………」
なによ
誰にでもするんじゃない。
「すみません、おかわりくださいっ!」
空になったコップを店員さんに渡して言った。
ああ……イライラする……
「みきちゃん、ほんと、飲み過ぎじゃな・・ヒック……い?」
心配そうに正人さんが私の顔を覗き込んだ。
「大丈夫ですっ!」
店員の運んで来たお酒を再び一気に飲む。
なんで、なんでなの。
私、会場がここだなんてレイに言ってないのに……。
「あ……」
「ん?どうした?ヒック…みきちゃん?」
もしかして……
着替えて部屋から出た時に、レイにじっと見つめられたのを思い出した。
絶対そうだ…
レイに過去を“視られた”んだ。
「いやぁホントみんなかわいい。かわいい!」
「っるさいっ…」
小声で悪態をついて、私はお酒を飲みまくった。