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第71章 ⑧—２ ラクダがいっぱいで土は赤くて…

えっ？

はっ？



「ちょっとっ！なにこの温度っ！」


「さっきより暑いだろっ!! もう暑すぎてどうでも良くなったはずだっ！」



この人何言ってんの？

さっき大丈夫って言ってたのってそういう理屈？


あきれながら私は回りを見渡した。


赤い土が一面に広がる。


はっきりいってそれ以外には…何もないってどういうこと？



「ここはどこ!?」



アラブ!?
アフリカ!?



「ウルル」


「はい？」


ぽつりとレイはそう呟いて、伸びをするように両腕を伸ばした。



「あ〜疲れたなっ！早くみくちゃんとセックスがしたいっ！」


……………言っていることの意味が…それって余計疲れると思うんだけど…



「そんなことより、ウルルンってなによ！」


あれか？なんかテレビで見た事があるような…



「違うっ！！ウルル！だっ！」



だ〜か〜らぁ〜〜〜〜



「ウルルって何!? 」


「……ちえちゃんは本当に世話が焼けるなぁ」



あん？


なんでそんなことをこの人に言われなくちゃならない？


「ウルル。英名はエアーズロック…」


えあーずろっく…


どこかで聞いた事が…


はっ！
もしかして、ここって…



「オーストラリア!?!? 」