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この前、人を拾いました
第8章 ①―7 キモチ
レイの考えてることが全く分からない。
「ふ〜ん。そいつは危ないな。良かった!正解だ!ハハハハハハ」
またレイは訳の分からないことを言って笑った。
「かわいい!かわいいぞ!」
もう……
いいよ。
「もうだまされない!」
私はそう泣きながら叫んだ。
レイはまた黙ってこっちをみる。
「ねぇ!レイ!あんた一体誰なの?
私の名前はみきだよ!
どうしてそんなにすぐ好きっていうの?
どうしてそんなにすぐに抱き締めるの?
どうして……
他の女の子にもそうするの…?
私は特別じゃないの?
ただ、拾ってくれた人?
ただの……」
そう、私が勢いよくいうと、レイはまた私を強く抱き締めた。