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この前、人を拾いました
第71章 ⑧—2 ラクダがいっぱいで土は赤くて…
ものすごく彼睨んでるんですけど…
「ソーリー…」
虚しくそれだけ呟くけど、彼は、はぁぁあっと大げさに溜め息をついていた。
「ゆきちゃん、今年、この辺は100年に1回の大雨の年だったんだよ」
「ひゃっ100年に1回!?」
それってすごくないかっ!?
「だから、いつも以上に草がよく生えて、それで野良クダたちがそれを…」
「まって…!」
言葉を遮った私の事にレイは首を傾げた。
何か今普通に言ったけど…
「野良クダって何…」
「ハハハハハハっ!!! あいちゃん!ここは笑うところだっっ!」
そんなこと言われても…全く面白くないんですけど…?
てか意味が分からないのは私だけなのだろうか…
「野良クダとは、野良のラクダのことだっ!!!! 略して野良クダっ!! ハハハハハっ」
この人って超絶バカなんじゃないかって、思う。
バカっていうか…なんていうか…
そうだ
くだらない…。