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この前、人を拾いました
第72章 ⑧ー3 金髪レディーにご注意下さいっ!?



正直、これが快感になりつつあることは否めない。




「うっ……」



叩かれた頬に手を当てて、まるで子犬のようにウルウルした目で見つめて来たレイは、私の肩に寄りかかって弱ったふりをしてきた。




「なみちゃんは僕の事を叩き過ぎだっ!暴力反対っ!セックス大賛成っ!」




…………こいつ、本当に懲りないなっ…




イラっとしながら、レイの頬をまた叩こうと思ったら、バスが止まってバスガイドさんが、何やらアナウンスを始めた。




もちろん英語で何を言っているかは分からない。



だけど、説明をきいていた人たちが、たまに、オゥっ!だの、オーマイガっ!などと叫んでいるのを聞いて私は段々と不安になってきた。




さっきだってちゃんと係りの人の話を聞けなかったから、もう少しでハエを食べるところだった訳だし…




「ねぇっ…レイっ…ガイドさん何だって?」




ギュッとシャツを引っ張って完全に怖じ気づいた私の事をレイは頬を紅くしながらニヤリと見つめて来た。


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