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第83章 ⑨ー５ お久しぶりです！？

「本当に、うちのバカ息子が……」


「っ……いや…」



西園寺代表とお父さんの不自然な会話。


そりゃ、もう破局してるカップルの親同士なんて


話しにくいよね…。ごめん、お父さん……



心の中でつぶやくと、西園寺代表が、あ……と声を漏らした。




「あの子は、あなたの孫ですか…？」


「え…。ああ…ええ…。息子の子どもで…。美咲と言います…」



ほぉっ！と言いながら立ち上がった西園寺代表は、美咲ちゃんに近付いて、突然いないいないばぁを始める。




キャキャキャとかわいい笑い声を漏らした美咲に西園寺代表は目を輝かせた。


「ハッハハハハハ！！！！！！！かわいい！！！！かわいいですな！！！！！！」



豪快に笑う西園寺代表。


「………そっくりだな…」


「……うん…」


お兄ちゃんとはなさんの小声の会話を聞きながら、私は、ごく普通の食事が並ぶ食卓を眺める。