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この前、人を拾いました
第88章 ⑩—1 突然ですが、みなさん聞いて下さいっ…!
カラン────……
病院の待合室で、私は、ボールペンを落とした。
まさかっ…─────
有り得ないことではない…
でも、こんなトントン拍子に…?
いやいや……
でも
やっぱ、有り得ないことではない──…
ペンを落としたまま、固まる私を隣の人が不審そうに見ていた。
「あなた、大丈夫…?」
「あっ……」
やけに、胸焼けするなと思ってきた掛かりつけの病院。
結婚式やら何やらで、有休を使いすぎちゃったから、風邪を引いて休むなんて事したくないし……
そんな気持ちで来た病院。
そして問診票を記入しながら、私は今動けなくなっている。