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この前、人を拾いました
第88章 ⑩—1 突然ですが、みなさん聞いて下さいっ…!
『一応聞くけど…』
先ほどとはうってかわった先輩の声音に、また緊張が走る。
「はい…」
『もし。
もし、出来てたら…
それは、おめでとう、ってことで、いいんだよね…?』
「えっ……あっ……」
百合子先輩の言葉で、私は一気に妄想の世界に入り込む…───
白い肌に、赤い頰っぺ。
少しだけ癖の掛かった髪の毛が揺れる…
ママーーー!と叫びながら私に駆け寄るそのスーパーキュートな男の子の瞳はまるでビー玉のようで──…