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この前、人を拾いました
第92章 ⑩—5 彼の言葉の真相は
───────────…
「こちらでございます」
「は…あ……」
メイドさん?なんだかよく分からないけれど、お手伝いさんのような人が私たちを広くて長い長い廊下の奥に私と若村さんを通した。
ああ……世界が違いすぎる…
ここまで来ると、私国際結婚したんじゃないかっていうような気がしてきた。
通りで会話も上手くいかない訳だ。
バックグラウンド違いすぎるもの……
カチャリと扉が開くと、立派な机で作業をしていた西園寺代表が老眼鏡を外して私たちのことを見つめた。