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愛されたいから…
第7章 南郷の自宅

いや、知っていて当然だ。何故ならこの絵は昔、俺が描いた作品だからだ。
『なんで…、これがここに!?』
驚愕した俺は南郷さんにそう言うしかなかった。
それは間違いなく俺の作品だった。
猫と月…
美大に入ってすぐの事だった。一人暮らしを始めたばかりの俺はしばらく落ち着かなくて、毎日、野良猫を追いかけてはスケッチをし、夜はベランダから見える月を眠くなるまで書き続けた。
段々と猫と月を描く事に入れ込んでしまった俺は何十枚もスケッチをして、やっと渾身の1作を描く事が出来ていた。そんな俺の作品を気に入ってくれた教授が学祭の展示もしてくれた作品だった。
月の立体感にこだわり、猫の毛の1本1本にもこだわり、1年以上かけて俺が丁寧に描いた作品だ。学祭の後は教授から教授の知り合いがこの作品を欲しがっているとか言われて俺は普通に
『ならこれは教授に差し上げますから、教授の好きにして下さい。』
と言っていた。たかが学生の作品だ。別に手放しても惜しくもなかった。だけど俺はその後は全く次の作品が描けなくなっていた。教授はそんな俺に
『燃え尽きる天才肌の学生は今まで何人も見て来たが、一番最速で燃え尽きた天才はお前が初めてだ。』
と笑っていた。俺は教授の言う通り、描くという事に燃え尽きていた。これ以上の作品がもう俺には描けないと自分の才能の限界を自分勝手に悟っていた。
南郷さんは俺に
『俺の学生時代の友人があの美大のお前の先輩に当たるんだよ。だからあの美大の教授から、ちょっと凄い学生がいるから見てやって欲しいと友人が言われて俺と見に行った作品がこれなんだ。』
と教えてくれる。
『それで南郷さんがずっと持ってたんですか?』
『この作品を俺は女が描いた作品だとずっと思っていたけどな。だから如月 るいって漫画家の作品を見た時もかなり驚いたんだ。この作品と画風がそっくりだったからな。』
そう言った南郷さんが愛しげに俺の作品を見てくれていた。だけど俺は少し恥ずかしくなって来る。
『こんなの作品じゃないですよ。』
と拗ねるように言った俺の腰を南郷さんが抱いてから
『俺はこの作品が好きなんだ。』
と言って俺にキスをして抱き上げてから南郷さんのベッドに入れていた。南郷さんの大きな手が俺のシャツの中に入って来て俺の身体を撫で始める。
『なんで…、これがここに!?』
驚愕した俺は南郷さんにそう言うしかなかった。
それは間違いなく俺の作品だった。
猫と月…
美大に入ってすぐの事だった。一人暮らしを始めたばかりの俺はしばらく落ち着かなくて、毎日、野良猫を追いかけてはスケッチをし、夜はベランダから見える月を眠くなるまで書き続けた。
段々と猫と月を描く事に入れ込んでしまった俺は何十枚もスケッチをして、やっと渾身の1作を描く事が出来ていた。そんな俺の作品を気に入ってくれた教授が学祭の展示もしてくれた作品だった。
月の立体感にこだわり、猫の毛の1本1本にもこだわり、1年以上かけて俺が丁寧に描いた作品だ。学祭の後は教授から教授の知り合いがこの作品を欲しがっているとか言われて俺は普通に
『ならこれは教授に差し上げますから、教授の好きにして下さい。』
と言っていた。たかが学生の作品だ。別に手放しても惜しくもなかった。だけど俺はその後は全く次の作品が描けなくなっていた。教授はそんな俺に
『燃え尽きる天才肌の学生は今まで何人も見て来たが、一番最速で燃え尽きた天才はお前が初めてだ。』
と笑っていた。俺は教授の言う通り、描くという事に燃え尽きていた。これ以上の作品がもう俺には描けないと自分の才能の限界を自分勝手に悟っていた。
南郷さんは俺に
『俺の学生時代の友人があの美大のお前の先輩に当たるんだよ。だからあの美大の教授から、ちょっと凄い学生がいるから見てやって欲しいと友人が言われて俺と見に行った作品がこれなんだ。』
と教えてくれる。
『それで南郷さんがずっと持ってたんですか?』
『この作品を俺は女が描いた作品だとずっと思っていたけどな。だから如月 るいって漫画家の作品を見た時もかなり驚いたんだ。この作品と画風がそっくりだったからな。』
そう言った南郷さんが愛しげに俺の作品を見てくれていた。だけど俺は少し恥ずかしくなって来る。
『こんなの作品じゃないですよ。』
と拗ねるように言った俺の腰を南郷さんが抱いてから
『俺はこの作品が好きなんだ。』
と言って俺にキスをして抱き上げてから南郷さんのベッドに入れていた。南郷さんの大きな手が俺のシャツの中に入って来て俺の身体を撫で始める。

