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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第14章 3人でなければ駄目

もう一度ビクンと身体を震わせ、そして俺に堕ちる千弥。それだけで、こんなにも幸福感に浸れることが出来る。千弥だけが俺にくれる幸福感は、ケーキなんかよりも甘く心地いい。

「少し休もうか」
「ハァハァ……でも……」
「僕たちより千弥が心配。あ、そうだミネラルウォーターを持って来たはず」

陸が辺りを見回して、ミネラルウォーターのペットボトルを摘まみ上げた。時間が経ち多少温くなったかも知れないが、飲むぶんには問題はないはず。

「千弥、飲める?」
「う……ん」

陸からペットボトルを受け取ったが、まだダルさのほうが強いのだろう、持ったまま千弥は動かない。
それでも少しずつ身体を動かし始め、長く時間は掛かったが、両手にペットボトルを持ち水を飲み始めた。

「ん……はぁ……」
「うわー、千弥一気飲み」
「あれだけ喘げば、喉も渇くと思うよ?」
「そんな僕たちもだけど」
「動けば水分補給、まぁ常識だよね」

お互い見慣れたとも言うのかな? 裸体のまま、こうして休息を挟むのも、あまり気にならなくなった。初めの頃は千弥がシーツにくるまっていたけどね。
そんな何気ない二人を見ながら、これからどうしようと少し思う。同時挿入となれば体位は限定されてしまい、俺のほうが下になればいいのか? なんて、慣れない体位に頭を巡らすのも悪くはない。
ノーマルばかりで、騎乗位はほとんどやったことが無い、俺の小さな悩みとも言うんだろうね? 陸には言わないよ。

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