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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第6章 千弥と陸

「……千弥がそう望むなら、幾らでも僕を千弥にあげる。このままずっと朝までだって構わない。好きだからこそ、千弥の望むことはなんでもしてあげたいんだよ」
「私も好き。朝まででも何日でも私を好きにして? 私を束縛し自由にしても良いの、それが『私が私で居られる』ただ1つの方法」
「千弥が千弥で居られる?」
「……そう。『私』を責め犯したいなら、『私』を誘惑すれば良いわ。そうしたら『私』はいつまでも陸さんのもの」
「…………千弥?」

『私』は責め犯されていればそれで良い。仕事も生活も日常も考えず、こうしてセックスに耽っていること。それが『私』が居る理由。

「沢山責めて……陸さん。壊れるくらい熱く激しく私を犯して頂戴」
「……分かった」

少し止まったモノが再び動き出す。えぐるように深く、擦り切れるほどに激しく、腰を動かし己を抽送する陸さんが……好き。
陸さんも、蓮さんも、どちらも熱くて好きなの……『私』は。

「アッ、アッ、アッッ! これぇ、これ感じるっ! 頭の先まで痺れちゃう!!」
「はっあぁ、また絞まって……僕のモノが食い千切られそうなほど狭くキツいっ!」
「ァァ……私またイッちゃう、今度は陸さんに犯されてイッちゃうのぉぉ」
「そんなに激しくされたら、僕だって保たないよ。……一緒に逝こうよ千弥」

しっかりと私の腰を掴み、ありったけの力で菊の中を犯す陸さん。不快感より悦楽のほうが強くなり、身体はイキたいと暴れ捲る。

「イイッー! イク、イッ……アァ……ア"ァァァーー!!」
「ウッ……アァッ!」

私がイッた衝撃に陸さんも引きずられ、腸内の奥深くが濡れる感覚が分かる。
何度も繰り返される射精、それに陶酔するように、私はウットリと残滓を感じるの。……『私』だからある満足感。それに浸りながら瞳を閉じた。

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