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エレベーターガール
第3章 エスカレーターガール
ノ○さんが、『バブリ〜』って叫んでくれるおかげで、古き良き昭和→平成の時代も平成っ子の皆様に親しみを持たれるようになりましたが、
そんなバブリ〜な時代設定でいきます。
とある大企業の女子更衣室でのこと。
総合職採用新人のえりちゃんと、同じく総合職採用三年目のさゆり先輩の会話。
と、少し時代背景をいれますと、
それまで、女性社員は腰掛け、お茶汲み雑用、永久就職先の決定までの『腰掛け』として就職するもの。
企業側から見れば短期採用低コスト投資で、男性社員のサポート的雑務を女性に担わせていた。
ところが、男女雇用均等法なるものが制定され、企業は文字通り、男女に雇用の機会を均等に与えなければならなくなった。
かといって、寿退社で数年でいなくなる女性に、終身雇用の男性社員と同等の投資をするのも無駄で、
女性の採用口を今まで通りの『一般職』と、男性並みに働きますよという『総合職』とに区分した。